映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』

  • 2018.05.05 Saturday
  • 00:52


なんとお客がよく入ってるらしい。

大阪でもこのGWに梅田・アメ村そして布施で公開中

レイトショーもやってるのでぜひ「なんで当ってるんか」を

観て来てください。

テーマは「光州事件」1980年に韓国であった悲劇です。

この映画の感想とか読むと

「こんなことがあったなんて、初めて知りました」という

若い世代かな。そんな感想が多い。

ジジイの私は当時は多感な高校生でしたから

「光州事件」は凄い影響というか関心を持ってました。

因みに光州はその後ワールドカップも開催されて
 
「クァンジュ」と言う読みでサッカーファンにもお馴染ですが
 
当時は日本読みで「こうしゅう」と読んでました。

我が監督「尹 晶煥 」も光州の出身です。


1980年5月。韓国には軍事クーデターがあって戒厳令が出されます。

でも映画ではソウルへ向かうハイウェーを

チョーヨンピルを歌いながらタクシーを飛ばす主人公から始まります。

市内に入ると学生デモで各所が通行止め 怒りん坊の主人公は

「デモする為に大学行ってんのか! 
  サウジの砂漠で働けば韓国ほど良い国は無いことが判るゾ アホ学生」

みたいなことを言って怒っている。

そんな個人タクシーの運転手が

嫁さんを亡くして可愛い一人娘を愛して止まない主人公が

「滞納した家賃」を払う為に そして娘を幸せにしたい為に

“光州で民衆蜂起が起こっている、それを韓国政府は隠している らしい”

と言う情報を耳にしたドイツ人ジャーナリストを乗せて 光州に走るのです。

もちろんタクシー運転手は 光州で何が起こってるかなんて全く知らずに。
 
軍の警戒線を、お金欲しさに機転を利かせて突破して光州市に到着してみると・・・・・・
 
映画はこのあと凄惨極める「光州事件」の再現と 
 
光州の人たちと主人公やドイツ人記者との心のふれあいを
 
とてもリアリティーのある映像と演出で描いて行きます。
 
そして役者たちも本当に素晴らしい演技を見せてくれます。
 
街中でケンカしてんのかの勢いで語り合うオッサン
 
ほら食え、もっと食べ、キムチ辛いでアハハハ みたいな韓流おもてなし
 
そんな暑苦しいほどな韓国の人情が見事に描かれてるのが印象的でした。
 
軍と市民の衝突
 
最初は圧政を嫌い、自由を求める 学生の正義感からだったのでしょう。
 
その学生に対する 軍の行為に対する 大人たちの 怒り
 
市民蜂起は イデオロギーなど無関係の 人としての心から
 
これを見て お前は どう思う? をこの映画と説いている様に感じました。
 
もちろん実際の光州事件の背景には
 
ソウルのある慶尚道の光州の全羅道への差別意識など
 
複雑な要素がたくさんあるのは本当のところだとは思います。
 
映画は後半、カーチェイスなんかもあって
 
史実無縁のエンタメ路線が爆発しますが
 
こういうところも楽しめる人には楽しめると思います。
 
私はちょっと、やり過ぎかなと感じましたが(笑)

 
今の韓国は、とても身近なお隣さんです。
 
でも、私が高校の時は、軍事政権の「ヤバい国」と思ってました。
 
今の韓国に生まれ変わる切っ掛けになったひとつの大きな事件 
 
「光州事件」があったってことが 
 
それを知らなかった日本人に届いたことだけでも大きな意味があると思います。
 
当時の日本の報道の様子まで私は覚えてはいませんが
 
深夜ラジオで1人の在日コリアンのミュージシャンが
 
「日本のみんなも 光州の人たちを応援して欲しい」みたいなことを話し
 
歌っていた歌はずっと忘れられないでいる。
 
ミュージシャンの名前は「白竜」、歌の名前は「光州City」
 
映画観たあと、久しぶりに聴きました。
 
2時間を越える長尺の作品ですが長くは感じませんでした。
 
韓国のこういう力作に触れると 日本映画よ・・・・・って思ってしまうのは内緒です。

 
では。長文最後まで感謝します。
 


 

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